アメリカで活躍する2人の日本人エンジニア

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私が注目する、アメリカで活躍する2人の日本人エンジニアがいます。
牛尾剛さんと酒井潤さんです。
お二人は、まったく異なるバックグラウンドや志向を持っていますが、アメリカから日本を見つめ、発信している、という点では共通しております。
日本で地を這うように働くエンジニアの私には絶対持てない視点を持っています。
このお二人から学べる点は沢山ありますので、紹介したいと思います。

牛尾剛さん

牛尾剛さんは、15年以上前に「オブジェクト脳のつくり方」という著書から有名になっていたと思います。 私の周りのエンジニアでは、この本から「オブ脳」という言葉が一種のブームになりました。オブジェクト指向のありがたみが体感できる、良書です。

その後も、オブジェクト指向、アジャイル界隈で精力的に活動され、マイクロソフトに入社し、現在は、アメリカシアトルで勤務されている、とのことです。

酒井潤さん

酒井潤さんは、最近、YouTubeで知りました。 「シリエン戦隊JUN TV」等のチャンネルを持って、「シリコンバレーエンジニア」として、有名な方です。 元々は、U21のサッカーの日本代表になるほど、ひとつの道を極めた方だそうですが、その後、怪我でサッカーを辞めてから、エンジニアの道に進んだようです。ご自身の行動力がすごく、TOEIC300点の状態から、アメリカで起業したりして、今では、シリコンバレーのSplunk社で、日本では考えられないくらい稼いでいる(年収数千万円?)方です。また、Udemyで講座をだしたり、本も出版したりするなど、多方面で活躍しております。これから出版される、「シリコンバレー発 スキルの掛け算で年収が増える 複業の思考法」は、ぜひ手にとって読みたいと思っています。

お二人から学ぶこと

お二人に共通しているのは、アメリカのIT企業で働いていること。そして、外から日本のIT業界をみて、その問題点を認識していることです。 決して、日本のエンジニアのレベルは低くない、しかし、キャリア感や、文化が違う、とのことです。

最近の牛尾剛さんのブログでは、新型コロナウィルスの接触アプリに関してのブログ記事が炎上していますが、私もこの様をみていると、「日本こわい」と思えてきてしまいます。

simplearchitect.hatenablog.com

このブログの中で牛尾さんは、日本は「責任の所在と、完璧を求める文化」であるが、アメリカは「「コントリビュート」文化」だといいます。責任の所在と、完璧を求められる日本のエンジニアは、やってもやっても、揚げ足を取られていきます。それで、年収も低いときたら、優秀なエンジニアは海外に流出してしまいますね。日本のIT産業を良くしたい、と常日頃から考えられている牛尾さんにとっては、とても心痛むことだと思います。

一方、シリコンバレーエンジニアの酒井さんは、アメリカの状況から考えると、日本のIT産業は特殊に見えるとのことです。 恐らく、SIerという言葉は、アメリカではなかなか通じない、とのことです。

また、エンジニアの年収の日米の差は、歴然としています。

日米のエンジニアの違いで大きいのは、「キャリア感」の意識の違いだと思います。 例えば、日本ではRubyの人気があるかもしれないが、アメリカでは、Go言語が伸びています。
であるならば、今はGo言語をやる、といった選択をしていくのです。
そういった「キャリア戦略」を持って働く、というのがアメリカ流なのです。

まとめ

アメリカで働くお二人の活躍は眩しい限りです。 野球少年がメジャーリーガーに憧れ、目指すように、 IT業界でも、お二人を目標に頑張ろう、という人がでてくると思います。
そういった意味でも、今後も益々活躍していただきたいと思います。
私も、日本で働く現役エンジニアとして、世界を意識しながら、働いていきたいと思います。

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